ビンロウ(アレカ・カテク)

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@畑の周りなどに植わっているビンロウ(台湾)

Aビンロウの並木(台湾)

Bビンロウの畑(台湾)

Cビンロウの果実(タイ)

Dすぐ噛める状態で販売しているキンマに包まれたビンロウの種子(台湾)

E左のものを分解した姿(キンマの葉には石灰の粉末がつき、右側はビンロウの種子)(台湾)
学名Areca catechu
和名ビンロウジュ
別名 ビンロウ、アレカ・カテチュー(カテク)
英名betel palm, cathechu, pinang, areca nut, betel nut
科名ヤシ科
属名アレカ属
性状常緑高木
原産地熱帯アジア
 台湾の南部ではひときわ丈の高いヤシがやたらと目立つ。ビンロウジュである。やや細めの直立した長い幹の先端には、アーチ状にしなやかに湾曲した羽状葉が多数出て、風になびく様子はたいへん優雅で美しい。幹の丈は20mほどはある。太さはせいぜい15cmほどであまり太くない。

 ビンロウは中国語で「檳榔」と書く。台湾ではどこに行っても道ばたに「檳榔」と看板の出た1坪ほどの小さな店がやたら目に付く。ビンロウの種子に石灰にまぶしてキンマというコショウ科の植物の葉を巻いたものを売っている。これは噛みたばこに似た嗜好品で、軽い興奮・酩酊感が得られるそうである。東南アジアのほとんどの国々で愛用されているが、台湾は特に盛んなように思える。しばらく噛んでいると口の中は真っ赤な唾液で満たされ、異様である。

 台湾にビンロウジュがたくさん植えられているのはこの目的のためと思えるが、景観植物としてもたいへん優れている。ビンロウジュの並木などを見ると素晴らしい風景だと思える。

 ビンロウの種子は檳榔子と言い、この粉末は歯磨剤や虫下しに使用される。また、漢方では、女神散(にょしんさん)、九味檳榔湯(くみびんろうとう)などに配合されてる。

 ちなみに、ビンロウジュはアレカ属のヤシであるが、アレカヤシの名で流通しているものは、アレカ属ではなくクリサリドカルプス属のヤシで全く別物である。また、よく似た名前のヤシ「ビロウ」はリビストナ(ビロウ)属でやはり別物である。

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