カカオノキ

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@カカオの果実(中国・雲南省)

Aカカオの果実(インドネシア)

Bカカオの花(京都植物園)
学名Theobroma cacao
和名カカオノキ
別名
英名cacao
科名アオイ科(←アオギリ科)
属名カカオノキ属
性状常緑小高木
原産地熱帯アメリカ
 チョコレートやココアの原料となるカカオ豆 (cacao beans)はココアノキの果実から採れる。カカオは我々の生活に欠かせない嗜好品であるが、果実その物を食するわけではなく、また栽培されているのは熱帯だけなので、カカオノキは日本人にはあまり馴染みがない。

 カカオノキは樹高5〜10mほどの常緑樹で、面白いことに幹や枝に直接花が咲き(幹生花という)、当然のことながら、果実も幹に直接着くのである(幹生果という)。温帯の実用果実ではこのような性質のものはほとんど無いが、熱帯ではかなり多い。たとえば、パパイア、ドリアン、ジャックフルーツ、ジャボチカバなど数多い。

 花は径3cmほど、白色で、房状に多数着く。しかし、実際に着果するのはわずかで、1%にも満たない。果実は紡錘形で、長さ5〜30cm程度、径10cmほどで、縦に10本ほどの浅い溝ができる。始めは緑白色で、熟すると濃黄色から赤紫色になる。中には径2cmほどの卵形の種子が20〜50個ほど入っており、この種子をカカオ豆といい、カカオやチョコレートを作る。

 カカオノキは熱帯アメリカ原産であるが、栽培されているのはアフリカが圧倒的に多い。コートジボアール、ガーナ、イジェリア、カメルーンなどの国々である。アジアではインドネシアが多い。原産地の南米は意外と少ないのである。もう一つの産地的特色として、熱帯に多いプランテーション農業ではカカオノキは作られていないことであろう。これはカカオノキが緑陰樹であるため、幼時はバナナなどの樹陰で栽培せねばならない性質のため、プランテーション農業のような大規模生産に適さないからだと言われている。

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