ゲッキツ

画像をクリックすれば拡大できます

@ゲッキツの花(タイ)

Aゲッキツ(中国・雲南省)

Bゲッキツの果実(タイ)

C女性や子供がする化粧(ミャンマー)

Dゲッキツの枝と摺り下ろし用の石版(ミャンマー)
学名Murraya paniculata
和名ゲッキツ
別名 オレンジジャスミン、イヌツゲ、シルクジャスミン
英名orange jessamine, satinwood, Chinese box
科名ミカン科
属名ゲッキツ属
性状常緑小低木
原産地沖縄〜東南アジア
 ゲッキツの白い小さな花はミカン科の花特有の強い芳香がある。本当かどうか分からないが、月夜に香りが強いのでゲッキツ(月橘)の名がつけられたという。別に「九里香」とも言うが、これは香りが九里(約36km)も香ると言う「白髪三千丈」的な中国の表現法によるのであろう。英名ではオレンジジャスミンという。いずれも香りの良さを示している。

 花が無くともこの木は庭園樹としてなかなか優れている。中国南部を始めとする東南アジア、日本では沖縄などで生け垣、庭園樹として広く植栽されている。日本でも観葉植物として広く流通している。

 高さ2〜3mほどになる常緑低木で、小葉は卵形で3〜5cm、光沢ある緑色、密に着いてなかなか美しい。刈り込みにもよく耐え、性質も強健なので、生け垣などに仕立てるのは容易である。観葉植物として鉢物にしても、形を整えるのは容易である。トピアリー仕立てにもなる。

 花はほぼ四季咲き性で、熱帯ではいつも花が咲く。花後には径1cmほどの赤い果実ができ、食用になる。また、葉や根、茎には血行促進、鎮静作用、抗炎症作用があるとされる。ミャンマーではゲッキツの仲間の枝を摺り下ろし、子供や女性の顔に塗る習慣があるが、これはおそらく鎮静作用を利用したものであろう。

 日本では南西諸島などを除いて、露地植えはできない。