ヒカゲヘゴ

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@ヒカゲヘゴ(石垣島)

Aヒカゲヘゴの群落(石垣島)

Bヒカゲヘゴの群落(沖縄本島)

Cヘゴ材を使ってランの植え付けをした庭(台湾)
学名 Cyathea lepifera (=Alsophila lepifera)
和名ヒカゲヘゴ
別名 モリヘゴ、アヤヘゴ
英名
科名ヘゴ科
属名ヘゴ属
性状常緑木性シダ
原産地南西諸島〜台湾、中国、フィリピン
 高さ10mにもなる大型の木性シダで、日本にも南西諸島に自生している。林縁などに群生している風景は熱帯の雰囲気にあふれている。幹には葉が落ちた後の楕円形の模様が残り、一見したところヘビのような柄に見える。その幹の先端には長さ2m以上はある2回羽状複葉の葉を多数出す。姿はヤシのようであるが、葉を見れば胞子が着いており、シダ植物であることが分かる。1億年以上も前から生き残った植物で、群生しているところを見れば、古生代を彷彿させる雰囲気があり、あたかもジェラシックパークにでも迷い込んだ感じがする。

 名前はヒカゲヘゴでも、陽光を好むシダである。明るくて、やや水気のあるような場所を好む。おそらく、この名前は人間の側から見て、日陰を作ってくれるシダということなのであろう。シダといえば、ワラビやゼンマイなど丈の低い植物と思いがちだが、このような大型シダが熱帯各地に広く生育しており、種類も多彩である。

 木性のシダは、日本にはまだ他の種類がある。本種に極めてよく似た形態をしているマルハチ(Cyathea mertensiana)は小笠原諸島の固有種としてたくさん自生している。また、単にヘゴ(Cyathea spinulosa)と呼ぶ種類もある。これは、幹の周囲に細かい気根がよく発達するので、この幹を、ヘゴ材といってランや観葉植物を付着させる資材として古くから使っている。ヘゴの原産地は南西諸島や台湾からミャンマーに至る地域に分布する。しかし、園芸利用のために乱伐されたため、現在ではかなり減少し、群生地を見ることも少なくなった。そして、ワシントン条約で国際間の取引は禁止されている。しかし、国内での使用は別問題なので、国によっては今もランの栽培などに使われている。台湾ではフリーマーケットなどでヘゴ材が販売されている。

 ちなみに、ヒカゲヘゴの新芽は、沖縄では食用にしている。

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