ヘリコニア・ロストラタ

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@(タイ)

A(中国・雲南省・シーサンパンナ)

B(ベトナム)
学名Heliconia rostrata
和名
別名
英名 hanging lobster claw, lobster claw, crab claw,
false bird of paradise, hanging heliconia
科名オウムバナ科
属名ヘリコニア属(オウムバナ属)
性状常緑多年草
原産地熱帯アメリカ(コロンビア〜ペルー)
 ヘリコニアには熱帯植物を代表するようなエキゾチックな雰囲気がある。特にその代表的な種の一つであるヘリコニア・ロストラタは一度見れば忘れることがないほどに強烈な印象を受ける。赤色で先端が黄色のあたかもオウムのくちばしのような苞が連なって垂れ下がる50cm以上にもなる長い花序はいかにも熱帯的で、エキゾチックな雰囲気だ。なんとも強烈な存在感がある。この熱帯アメリカ原産の花はその存在感の故に、世界中の熱帯の庭園などに植栽され、また植物園などの温室植物としても必須の花になっている。

 これはオウムバナ科の植物で、この科にはヘリコニア属だけしかない1科1属なのだが、100以上の種が熱帯アメリカを主に、一部南太平洋諸島に分布している。
 
 本種には花序の形態から見た英名がいくつかあり、lobster claw(ロブスターの鋏)、 crab claw(蟹の鋏)、false bird of paradise(極楽鳥風)などがその代表的なものである。学名では種小名のrostrataは「くちばし状の」という意味である。甲殻類派と鳥類派に分かれるようだ。私には鳥類、特にオウムが連想される。本種には和名はなさそうであるが、科名や属名で付けられている「オウムバナ」が日本人の感覚からすればぴったりのように思える。

 本種は以前はバショウ科に属していたが現在はオウムバナ科に分類されている。このことから分かるように、バナナなどのバショウ科とはかなり近縁である。バナナは数m以上の高さに育つが、「木」ではなく多年草である。茎のように見えるのは正しくは茎ではなく、葉鞘が重なり合って茎のように見えているものであって、正しくは「偽茎」という。ヘリコニアもバナナと同様である。ヘリコニア・ロストラタも草丈は3mほどにはなるが、偽茎で立ち上がっている。

 ロスタラタ種と花穂が下垂するが、ヘリコニアには花穂が直立するタイプもある。実用的には直立タイプの方が切り花にしたり、庭園への植え込みなどに便利である。だから、園芸上の実用種には直立タイプが多い。

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