フタバガキ

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@フタバガキ属の1種Dipterocarpus alatus(カンボジア)

Aフタバガキ属の1種Dipterocarpus alatus
(カンボジア)

Bフタバガキ属の1種Dipterocarpus alatuaの種子
(カンボジア)

C園芸店で販売されていたフタバガキ属の1種
Dipterocarpus alatuaの種子(タイ)
学名Dipterocarpus alatus
和名
別名
英名
科名フタバガキ科
属名フタバガキ属
性状常緑高木
原産地東南アジア
 ラワンという名の材木を知っている人は多いはずである。かって合板はラワン材が多く使われていた。実はラワン材とはフタバガキ科の植物の木材のことを言うのである。

 フタバガキ科の植物は、種類がたいへんに多く、600種ほどある。全て熱帯に自生し、特にそのほとんどはアジアに分布する。日本には自生しない。樹高50m前後になる巨木が多く、アジアの熱帯雨林を構成する代表的な樹種である。仏教の3聖樹の一つとして有名な沙羅双樹(サラノキ)もこの科に属する。

 しかし、乱伐や乱開発がたたって、絶滅が危惧されている種類も多く、ジャングルが消滅したところも多い。フィリピンではほとんど絶滅状態になった。現在は、木材輸入国になっている。このような状態になったのには、日本も少なからず責任があるように思える。インドネシアでもかなり減少したし、現在では輸出禁止になっている。現実に、熱帯アジア地域を旅するだけでフタバガキ科の樹が少なくなったことを実感する。

 写真で示したのはフタバガキ科フタバガキ属の植物で、カンボジアからタイにかけて多い樹種である。アンコール遺跡で多く見られる。さすがに世界遺産の場所だけあって伐採はされていない。

 フタバガキ科の植物の種子は特異な形をしている。この種子は園芸店などで、ヘリコプターと称して販売していることがある。熱帯アジアの国では土産物に売っている場合もある。種類によって大きさなどは違うが、「羽根突き」の羽のような姿である。果実は2cm前後で、これに萼片が発達した10cm以上の長さの羽状のものが着いている。本来、萼片は5枚あるが、フタバガキ属の場合は2枚が発達し、3枚は小さくて目立たない。種類によってこの枚数は異なり、たとえば沙羅双樹(サラノキ)は3枚が大きい。

 ちなみにフタバガキ属は学名ではDipterocarpsと書くが、diは「二つの」、pteroは「翼」、carpは「果実」だから、「二つの翼を持った果実」という意味になる。

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