インドボダイジュ

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@インドボダイジュの並木(カンボジア)

Aインドボダイジュ(タイ)

B巨大なインドボダイジュの樹下には仏像や祠などがある
(タイ)


D日本(愛知県)で見たインドボダイジュ
学名Ficus religiosa
和名インドボダイジュ
別名 テンジクボダイジュ
英名bo tree, peepul, sacred fig
科名クワ科
属名フィクス属(イチジク属)
性状 常緑高木
原産地インド〜東南アジア
 お釈迦様がこの樹下で悟りを開かれたことで知られる仏教の聖樹である。高さ20m以上になる高木で、熱帯アジアではこの大木が各地で見られる。特に、タイ、ラオス、カンボジアなどでは老樹の前には祠や辻堂、辻仏などが祀られていることが多い。聖樹だけに長年伐採などしないで保護してきたためであろうと思われるが、このような国では巨大な老樹が多い。

 一方、お釈迦様の故郷であるインドでは、現在では仏教国でないからであろうが、特に辻堂などをもうけてこの樹を祀るという習慣はなさそうに思える。しかし、木陰で一休みする憩いの場所として使っている風景はしばしば見られる。そして、牛がたいへん多い国なので、牛までが一休みする場所として利用しているように思える。インドネシアでも同じようにこの樹の前に祠などがある風景は少ないように感じる。

 インドボダイジュはクワ科イチジク属の植物で、ガジュマルなどと同様に気根を出すので、締め殺しの木となることがある。葉は卵状楕円形ではあるが、先端が長く尾状に伸びるのがこの植物の大きな特徴である。

 日本の仏教寺院では熱帯の樹木であるインドボダイシュを育てるのは無理なので、代用としてはシナノキ科のボダイジュが植えられてきた。しかし、これは植物的にはインドボダイジュとは全く無縁のものである。ところが、地球温暖化の故か理由はよく分からないが、最近、インドボダイシュは関東以西なら露地で育つことが分かってきた。それで現在では、仏教寺院で本物の「菩提樹」であるインドボダイシュを植えるところが増えつつある。

 ちなみに仏教の三聖樹と言われるのは、本種の他、お釈迦様がこの樹下で生まれたというムユウジュ(無憂樹: Saraca asoca、別名アショカ)、お釈迦様がその木の下で入滅されたといわれるサラノキ( Shorea robusta、別名:サラソウジュ(沙羅双樹))である。

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