ナツメ

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@ナツメの果実(中国・四川省)


B庭木として植栽されているナツメ(愛知)

Cナツメの幼果(愛知)
学名Ziziphus jujuba
和名ナツメ(棗)
別名
英名jujube, Chinese date
科名クロウメモドキ科
属名ナツメ属
性状常緑小高木
原産地中国〜西アジア
 中国ではたいへん生産が多い果物である。長さ2cm前後の卵形あるいは球形の小さな果物で、ドライフルーツにして販売されていることが多い。そのまま食するか、菓子原料として利用する。漢方薬としても知られ「大棗」(たいそう)と称するのは本種のことである。

 日本では果物として見かけることはほとんど無い。であるにもかかわらず意外と名前は知られている。それはナツメが日本に渡来して以来の歴史と関係しているように思える。古く万葉の時代にはすでに生食用あるいは乾果を薬用に利用しており、その後明治に至るまで家庭果樹として広く栽培されていた。現在でもその名残で、一部の農村部にはこれを菓子などに加工して食べる習慣が残っている。

 昔はナツメは生活にかなり根付いていたと思える。抹茶を入れる容器のことを「棗」(なつめ)ということからもそれはうかがえる。ナツメの果実と大きさはかなり異なるが、形が似ているからである。現在の生活でもまだ生きている言葉に、「ナツメ電球」がある。常夜灯に使う豆球のことである。これは、形だけでなく、その大きさまでにているということであろうか。身近な植物でなければこのような命名は考えられない。

 ナツメはクロウメモドキ科の植物で、普通は高さ9mほどになる。葉は3脈が目立つ卵形で、落葉樹らしからぬ光沢があって美しく、日本でも庭園樹としてかなり利用される。果実は長さ2cmほどの卵形、熟すると赤黒くなり、次第にしわができる。中国の北部では、ナツメの栽培はたいへん多い。

 本種の仲間のインドナツメは、改良も進み、青リンゴと間違えるほどの大果のものが熱帯では出回っている。インドナツメは熱帯でなければ栽培できない。

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