ニッパヤシ

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@メコン川河口のニッパヤシの広大なマングローブ(ベトナム)

Aニッパヤシのマングローブを切り開いた水路(ベトナム)

Bニッパヤシの花(ベトナム)

Bニッパヤシの葉の乾燥(ベトナム)
学名Nypa fruticans
和名 ニッパヤシ
別名
英名mangrove palm, nypa palm
科名ヤシ科
属名ニッパヤシ属
性状常緑小高木。
原産地熱帯アジア〜豪州北部
 熱帯アジアにはニッパヤシのマングローブが多い。メコン川河口の広大なマングローブもニッパヤシが多い。日本でも西表島船浦にニッパヤシ群落があり、天然記念物に指定されている。

 ニッパヤシは地上の茎はなく、地下茎の先端から大きな羽状複葉が根出し、株立ちする。葉柄は太く長い。葉の長さは5〜10mはあり、地上茎がないとは思えないほど大きく見える。細長い小葉も1〜1.5mはあり、革質で光沢がある。

 株元から長さ1mほどの花序が出るが、基部は雄花、先端部は球状の雌花が着く。種子は径5cmほどの卵形で、海水に浮き漂流し、分布域を広める。おそらく、西表島のニッパヤシは海流漂着して繁殖したものであろうと思える。

 大きな葉の小葉を切り離して、乾燥している風景はニッパヤシの多い地帯でよく見られる。これは屋根材や壁材として広く利用されている。骨組みを竹で作り、ニッパヤシの葉で葺いたものをニッパハウスというが、東南アジアの国々ではかなり多く見られる。また、葉を編んでかごを編むことも行われている。
 
 花柄を切り取って出る汁液を採取して、砂糖や酒なども作られる。熱帯のたいへん有用な樹である。

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