オヒルギ

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@オヒルギの膝根(西表島)

Aオヒルギの巨大な膝根(西表島)

Bオヒルギの膝根(西表島)

Cオヒルギの板根を膝根(西表島)
学名Bruguiera gymnorhiza (=Bruguiera gymnorrhiza
和名オヒルギ
別名 アカバナヒルギ
英名black mangrove
科名ヒルギ科
属名オヒルギ属
性状常緑高木
原産地東アフリカ〜東南アジア、オセアニア
 オヒルギはマングローブを構成する主要な樹種である。西表島など沖縄ではかなり雄大なマングローブがあるが、ヤエヤマヒルギ、メヒルギと本種は、いわば日本のマングローブを構成する三大種といえる。

 オヒルギは、ヤエヤマヒルギが河口の海に近い潮間帯に生育しているのに対して、海岸から遠い上流部付近に大きな群落を形成している。塩分に多少弱い樹種と言うことであろう。

 オヒルギの大きな特徴はなんと言っても「屈曲膝根(くっきょくしっこん)」と呼ばれる呼吸根が出ることである。西表島のマングローブではこの膝根が多数出ている光景を多く見かける。膝根は根がぼこぼこと地中から出て、人の膝(ひざ)のように折れ曲がり、再び地中に入り、これを繰り返すので、幹の周辺には多数の膝根が密集する。膝根は呼吸のためのもので、呼吸根の一形態である。膝根が多数出ている風景は異様でもある。膝根の部分でも根は多数分岐する。なお、本体の幹の下部は普通は板根状になっている。これは呼吸機能だけでなく、支柱根を兼ねていると思える。

 オヒルギは熱帯のマングローブでは高さが25mほどにもなる直立する常緑高木であるが、日本ではせいぜい10mほどにしかならない。それでもなかなか雄大な樹木に見える。葉は長さ10cm程度の長楕円形で厚みがある。

 本種のもう一つの特徴は胎生種子といわれる特殊な種子を作ることである。赤い萼が目立つ直径3cmほどの花を着けるが、やがて、果実ができ、果実から長さ20〜30cmほどの棍棒状の胎生種子を伸ばす。ヤエヤマヒルギよりはかなり短い。これが落下して海流をさまよって分布域を広げる。 

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