チークノキ

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@樹冠を覆うように咲くチークノキの花(タイ)

Aチークノキの並木(タイ)

Bキク切り花の輸送用包装にチークノキの葉を使う
(ミャンマー)

C花屋さんでは切り花の包装に使う(ミャンマー)

Dチークノキの葉を屋根葺き材に使う(タイ
学名Tectona grandis
和名チークノキ
別名
英名teak
科名シソ科 (←クマツヅラ科)
属名チークノキ属
性状落葉高木
原産地インド〜インドシナ半島
 チークと言えば熱帯の高級木材として有名である。独特の光沢があって美しく、材質は堅く、耐久性も優れ、船舶、高級家具などの用材として、古くから利用されてきた。

 チークノキは高さ30〜45mにもなるシソ科の落葉高木で、乾期には落葉して生育を停止するので、明瞭な年輪ができる。このため、熱帯の樹木としては生育が遅く、巨木に育つまでにはかなりの年数が必要となる。かってはミャンマーからタイ、インドシナ半島に至る地域に広大なチーク林が形成されていたようであるが、乱伐によってあまりそのような光景は現在では見られない。しかし、かなり植林の努力はなされており、多少は復活しつつはあるように思えるが、巨木林の風景は少ない。

 10数年前になるがミャンマーのマンダレー付近で、チーク林を復活させるために、植林を行っている山林をいくつか見た。おそらく今では立派な森林になっていることであろうと想像する。しかし、当時は、ここまで禿山にしてしまったのかとその実態に驚いた。ある村では日本が切って禿山にしてしまったとの発言まで聞かれた。現在では各地でかなり植林が進んでいるように聞いてはいるが、詳しい実態は知らない。

 主な用途である材木のことはこの程度にして、チークノキはその樹姿や花の美しさ、葉の使い道などに少しふれてみたい。チークノキはかなり特色のある木で、まずは、広円錐形の樹形はなかなか美しい。そして、その樹冠を覆うように咲く花も魅力的である。

 花は小さいが、径45cmはある大きな円錐花序にきわめて多数咲く。花色は白または帯青白色で樹冠を覆うように多数の花序が着き、あたかもケムリノキを彷彿させるような雰囲気があり、なかなか美しい。落葉樹でありながら庭園樹や街路樹にもかなり利用されている。タイのチェンマイなどでは市内でもかなり見かける

 もう一つの大きな特徴は葉がたいへんに大きいことである。葉は先が尖った卵形で、長さ30cm以上はある。木の葉は屋根葺き材として利用されている。がさがさした感じの葺き方になるが、素朴な風情があって面白い。また、地方によっては包装材としてもかなり利用される。たとえば、ミャンマーのメイミョウ地方は花の大きな産地で、ヤンゴンに向かって大量の花を輸送しているが、ここでは、チークの葉が広く包装材として利用されている。グラジオラスはチークの葉を外装材に、キクは木材の箱に入れて包装するが、その内側のパッキングにチークの葉が普通に使われている。この地域では、驚いたことに花屋さんで切り花を買えば、チークの葉で包装してくれた。チークの葉は生活に根付いているように思えた。

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