チャノキ

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@チャノキの花(三重県)

@チャノキの花(台湾)

B広大な茶園(ベトナム・ダラット高原)

C茶摘み風景(インドネシア西ジャワ州ヌンチャップ峠近)

Dマレーシア・キャメロンハイランドの急斜面の広大な茶園
学名Camellia sinensis (=Thea sinensis)
和名チャノキ
別名
英名tea, tea plant
科名ツバキ科
属名ツバキ属
性状常緑低木
原産地中国南部
 熱帯の高冷地には広大な茶畑が各地で見られる。ケニア、マレーシア、インドネシア、ベトナム、インド、スリランカなどで、典型的なプランテーション農業の風景が見られる。そして、どこも紅茶を製造している。

 ここで、「お茶」そのものの詳しい解説をするのは避けるが、紅茶と緑茶について多少言及する。紅茶と緑茶の違いは「チャノキ」の違いではなく、「茶の製造(加工)法」の違いである。茶葉の製造工程で、茶葉を加熱処理して発酵させないようにしたのが緑茶(不発酵茶)である、一方、加熱処理しないで発酵させたものが紅茶(発酵茶)である。おおざっぱに言って、日本、中国は緑茶を飲む国、欧米や熱帯地域は紅茶を飲む国である。台湾や中国の一部(福建省)にはウーロン茶を飲む地域があるが、これは紅茶と緑茶の中間型と考えてよい。「半発酵茶」と言われている。茶の先祖の地域といえる雲南省あたりにはプーアル茶がある。これは緑茶を作って後に発酵させた「後発酵茶」といわれるもので、古いほど美味になると言われている。いずれもやや特殊なものである。なお、中国と日本の緑茶を比べれば多少味わいに違いがある。これは、茶葉の加熱処理の違いにある。日本では蒸して酵素の働きを止めるが、中国では釜で炒って加熱処理する。

 さて、チャノキはツバキ科ツバキ属の植物である。と言うことはツバキにたいへん近い仲間である。ツバキは日本原産であるが、チャノキは中国原産である。ツバキの仲間であることはチャノキの花を見ればすぐに分かる。花色は白いが、ツバキにそっくりである。ただし、花弁は丸味を帯びて抱え込むような姿で下向きに咲く。ツバキとチャノキの種間交雑で作られた品種も存在する。

 チャノキは丈が2mにしかならない低木である(変種のアッサムチャは10m以上になる)。実際の栽培では高さは1m以下に刈り込む。ちなみに、日本にも里山などに野生のチャノキを見ることがあるが、これは人家近くに限られ、栽培していたものの種子などから野生化したものであり、本当の原産植物ではない。

 茶摘みは、日本ではほとんど機械で行っているので、整然と刈り込んだ茶畑が多い。熱帯地域でも機械摘みも行われているものの、手摘みを行っているところも多い。特に傾斜の強い畑では基本的に手摘みである。懐かしい風景が各地で見られる。

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