バンダ

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@ジャカルタ花市場で見た雑然とした切り花バンダの山
(インドネシア)

Aバンコクのサンデーマーケットで見たバンダ(タイ)

B同上

Cバンダの生産状況(タイ)
学名Vanda spp.
和名ヒスイラン
別名
英名
科名ラン科
属名バンダ(ヒスイラン)属
性状常緑多年草
原産地東南アジア
 バンダの花は豪華で、独特の色彩も好まれ、重要な洋ランの一つである。アジア熱帯地域の原産であるだけに、東南アジアではかなり多く見かける。高温性のランなので、日本では営利生産がほとんど無く、高級洋ランのイメージが強いが、熱帯では容易に管理できる植物のようで、雑然と並べて販売している光景をよく見る。

 バンコクにあるサンデーマーケットは大規模な市場であるが、この中に植木や、ランを販売する大きなコーナーがある。ここではバンダ専門店が何軒か並んでいる。どの店もヒモで無造作にぶら下げたバンダが大量に並んでいる。生産農家を訪ねてもほとんど同じような風景である。ぶら下がっているだけで鉢も使っていないものもおおいが、木で作った小さな鉢を使っている場合もあるが、少なくとも用土に植えている様子は無い。

 少し古いことではあるがインドネシアのジャカルタ花市場でバンダについて驚くべき光景に出会ったことがある。何の包装もなくバンダの切り花を満載したバイクが市場にどんどん到着する。やがて、山のような荷になる。こちらは高級ランと思っていたのに、ここでは駄花扱いであった。よほど作りやすい花なのであろう。

 それはともかく、バンダが日本ではかなり高級なランであることには違いない。バンダ属の植物は60ほどの種類がある。したがって、花などに多少の違いがあるが、すべて着生ランで、着生する木の樹皮に白い根をからませて育つこと、長い茎に細長い厚い葉を2列生して左右に伸ばすこと、葉腋から花茎を伸ばして多数の花を着けることなどの点では共通している。花は豪華で、高貴な雰囲気がある。バンダ属の和名はヒスイラン属と呼ぶが、青紫色の網目が縦横に走るものが広く知られるが、白、ピンク、黄色、紅紫など多彩である。花の大きさは5cm〜12cmくらいある。

 茎から出る白い根は気根で、空気中の水蒸気から水分を吸収する。いわば吸収根である。このため、バンダの栽培は用土を使って植え付けることはしない。素焼鉢や木で作った鉢などに苗を置くだけである。きわめて特殊な栽培法であるといえよう。熱帯では、もっと簡略化して、苗を空中にヒモでぶら下げているだけという栽培も行われている。

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