ワタ

画像をクリックすれば拡大できます

@ワタの花(愛知)

Aワタの綿毛が膨らんだ姿(愛知)

Bワタの栽培(中国)
学名Gossypium spp.
和名ワタ
別名
英名tree cotton
科名アオイ科
属名ワタ属
性状多年草
原産地旧大陸(インド?)
 ワタは木綿を作る原料植物であるが、一口にワタと言っても、ワタ属には40種ほどの植物があり、このうち実用的には数系統の種類が栽培される。

 和名で「ワタ」というのは「アジアワタ」(G.arboreum)とも呼ばれ、これが昔は栽培の主要種で、日本でも江戸時代にはかなり広く栽培されていた歴史がある。明治以降はワタ栽培は衰退して現在では皆無に近い状態になっている。原産地は熱帯アジアである。

 現在では、熱帯アメリカ原産のペルーワタ(G.barbadense)や中央アメリカ原産のケブカワタ(G. hirsutum)などをもとに改良された4倍体系品種が、世界のワタ栽培の主流になっている。

  「綿」のことはさておき、ワタの花は観賞植物として見ても結構美しい。花は1日花であるが、ハイビスカスを小型にした姿で、花径は4cmほど、花色は淡で、中心部が暗赤紫である。花の後にできる実は卵形で 熟すと裂けて開き、長い綿毛が大きく膨らむ。この綿毛は種子から出ているものであるが、これから繊維の部分だけ取り出して、木綿糸(布)が作られる。種子は綿実油を採り食用油とし、搾りかすは綿実粕と称して肥料などに使う。一方、長い綿毛が膨らんだ実の姿はなかなか美しく、切り花としてもかなり利用される。

 草丈は、普通は1.5mほどになるが、観賞用には20cmほどで開花を始める矮性種があり、これは鉢花として栽培される。

 ワタの栽培は、日本でも衰退したように、アジアの熱帯地域でも減少しているように思え、あまり見かけない。しかし、中国とインドでは生産が盛んで、この両国ではかなり多く見かける。最近は遺伝子組み換えワタの栽培が多くなり、この種子から採る食糧油も輸入されており、これが時に話題になるようである。

ホームページに戻る