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外国の街角で見た花屋さん


シェムリアップ(カンボジア)の街角で見た花屋さん

 私の通訳は、カンボジアには花屋など無いと平然と云う。しかし、ホテルには花が飾ってあり、美しい庭園もあり、花屋が無いとは信じられない。そこで、意欲的に市内を探したところ、小規模な花屋を見つけた。私がいったん見つけると、通訳も意欲的に探し始めてくれたので、少しは花屋巡りをすることが出来た。都市規模のわりには花屋が少ないのは確かで、また多くの国で見られるようような洒落た雰囲気のある花屋は存在しないように思える。

 仏教国で信仰の厚い民族であるから、お寺や精霊の祠に供える花を売る露店ではハスの花などを売っており、これはなかなか盛況である。またフリーマーケットなどではベトナム・ダラット産の切り花を売っている。店舗を構えて盛花やアレンジメントを行う花屋さんも少しはある。しかし、商品のアイテムも量も少ない。基本的には切り花に関しては、ハスなどの仏花は国産品であるが、キク、バラなどの普通の切り花はベトナム産が圧倒的に多く、一部タイ産、シンガポール産などを見かける。しかし、カンボジア産は全く見かけない。切り花の国内生産を行っていない希有な国のように思える。



仏花を売る露店の花屋街
アンコール遺跡に向かう道路のシェムリアップ市内の広場の横に、ハスの花など仏さまに供える花を売る店が数軒連なっていた。草葺きの小屋、簡易なテント小屋、ビーチパラソルで日陰だけ作った店舗など、いわば露店の花屋街といえる。しかし、客は多く、なかなかの売れ行きのように見える。販売に従事している人手もかなり多い。

ビーチパラソルで日除けしただけの店舗。

壁のない草葺き屋根の店舗。なかなかのにぎわいである。

ハスの花が最も多く売れている。ハスは5本一束で販売。ジャスミンの花を糸で通して作ったお守りのような輪も販売している。

店舗の裏側ではハスの花の加工(結束や花の開花整形)の作業を大勢の人で行っている。

ハスの花の人工的な開花整形作業。左側写真のように花弁を無理に開いて折り曲げ、右側写真のような形に開花させる。それを5本束にしている。

ココヤシの果実を使ってハスの花や線香を立てた花灯籠?、線香立て?。ココヤシを使うのはこの国独特と思え、近隣国では見ない。



フリーマーケット内の切り花店
シェムリアップ市内にはオールドマーケットという市場がある。野菜果物や魚類、肉類、衣類などその他諸々を販売する大きな市場で、観光名所になっている。この中でも切り花は販売されている。ほとんど全てベトナムのダラット産である。

オールドマーケット内の野菜売り場。その一角に花売り場がある。

ユリ、キク、バラ、カーネーション、トルコキキョウなど、主要な花のアイテムは揃っている。品質もこのような売り場にしてはかなり良い。全てベトナム産。

同左
切り花のアレンジ専門店@
市内の中心部で大きな花屋の看板を見つけた。FLORAL EXPRESS FRESH FLOWER SHOP と書いてある。これは凄い花屋だと思って中にはいると、花がほとんど無い。入り口に小さな花瓶が4本あって、スプレイギクが10数本あるだけである。これは店を間違えたかと思って中をよく見るとラッピング用の包装紙やリボンがたくさん並んでいる。奥の方には小さなショウケースがあって、中にはラッピングされた花束が数束入っている。これはやはり花屋なんだと納得。スプレイギクだけで商売が出来るのかと不思議に思う。空っぽの段ボール箱があったので見れば、このスプレイギクはベトナム産であった

凄く大きな花屋の看板

店内に置いてあった商品はこれだけ。とても花屋とは思えない。

奥の方に小さな清涼飲料用のショウケースがあり、配達前と思える花束が入っていた



切り花のアレンジ専門店A
オールドマーケットの向かい側に、緑の木で囲まれた花屋を見つけた。これは上で紹介した花屋とは何かと対照的で、看板はない。やや奥まっているので、花屋があることに気が付かない。店名を聞いたところ、店の名前はないとの返事でまた驚く。しかし、たいへんに繁盛しており、商品はたくさんあるが、店には並べて無い。奥の方に清涼飲料用と思えるショウケースが数個あり、ベトナム産のキクやバラ、スターチスなどがぎっしりと入っていた。ケースの外にはヤシの切り葉やタイ産のデンファレなどが多数あった。4〜5人の店員が盛花の製作に熱中しており、活気が感じられた。経営者はベトナムでデザインの勉強をしたとのこと。やはり、この街でもかなりの量が販売されているのだと思える。

緑で囲まれた奥の方に花屋があった

ショウケースが数個有り、ベトナム産の切り花がぎっしりと入っていた

ショウケースに入りきれない分は外に並べていた。ヤナギはシンガポールからの輸入品とのことであった

入荷したばかりのように思えるキクの束は、ベトナム・ダラットと書かれたラッピングがされていた

盛花の制作中

作られていた盛花は、いくつも並んでいたが、この2種のデザインが多かった


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