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南アフリカの花
2008.3.3

南アフリカの概要





★南アフリカの正式名称は南アフリカ共和国。アフリカ大陸最南端に位置する国で、首都はプレトリア、人口は約4300万人。1人当たりGDPは1万ドルに達する経済の発達した国である。経済発展の著しいBRICs(Brazil 、Russia 、India 、China) 諸国のsは複数を示したものだが、最近はこれを大文字にして南アフリカ (South Africa) を加える用法も広がりつつある。それほどに、経済的にはアフリカ大陸を代表する国である。

★一方で、南アフリカは園芸的に見れば植物資源の宝庫である。古く大航海時代に、この国を侵略したオランダやイギリスの列強はプラントハンティングを行い、有用花きを大量にヨーロッパに持ち込み、園芸植物として改良を加えて実用化を推進したので、重要な園芸植物にはこの国を原産とするものがたいへんに多い。

★この国を原産とする代表的な実用園芸植物を列記すると、たとえば、以下のようなものがある。
・ペラルゴニウム属(ゼラニウムなど) ・エリカ類 ・アロエ類 ・アガパンサス ・アスパラガス ・スイカ ・インパチエンス ・オキザリス ・オリズルラン ・ベンケイソウ科の多数(カランコエ属、クラッスラ属など) ・イキシア ・クローバー ・カラー ・ガーベラ ・ガザニア ・クンシラン ・カヤツリグサ科の多数 ・グラジオラス ・ゴクラクチョウカ ・サンダーソニア ・ストレプトカーパス  ・シロタエギク ・セネキオ属の多肉植物 ・ディモルフォセカ ・ネメシア ・ハートカズラ ・フリージア ・ブルーデージー ・プルンバゴ ・プロティア ・マツバギク ・ユリオプスデージー ・アッツザクラ ・リビングストンデージー ・ロケア ・ロベリア ・ワットソニア などなど上げていけばきりがない(写真左は野生のアロエ、右は野生のペラルゴニウム)。

★このように有用資源がたいへんに多く、原生植物がたいへんに多いのは、この国の気候が比較的温暖で、かつ地域的な気候の多様性に富んでいることとも関連する。

★南部に位置するケープタウンは南緯34度付近にありながら、左図に示すようにたいへんに温暖で、しかも冷涼な地中海性気候である。最も暑い2月でも平均最高温度は26℃程度であり、最も寒い7月でも平均最低温度は7℃ほどである。降水量は冬季に多い。庭園や道路などに植栽されている植物を見ても、熱帯性の植物が普通に生育していることから見てかなり温暖であることが分かる。

★ケープ地域は、フィンボスと云われる植生帯に属し、極めて豊富な植物が分布する。そして、世界自然遺産にまで指定されている「ケープ植物区系保護地域(Cape floral region protected areas)」がある。面積は55万ヘクタールにも及び、極めて多彩な植物群落が見られる。

★一方で、内陸部に当たるヨハネスブルグの気温図を右に示した。南半球では北に行くほど暑くなるはずであるが、ケープよりさらに冷涼である。これは、標高が1750mあることによる。この国は、全体としてかなり標高の高い地域が多いので、このような温度帯の地域はかなり広い。サバンナ気候に属する。

★南アフリカの気候の多様さは左図の降水量図を見れば推測できる。乾季と雨季がヨハネスブルグとケープタウンとでは全く逆になっている。

★この国の園芸生産については紹介する資料を持たないが、大規模なガーデンセンターがたいへんに多く、ここでの客単価(1人当たりの購入費)が高いことなどから、園芸消費量はかなり多いと思える。加えて、この国のGDPの高さも、これを十分に支えていると思える。イギリス連邦の国であることからも、英国式のガーデニング文化が普及しているように思える。