ホームページに戻る海外の花き情報inndexへベトナムの花

ベトナムの花
花屋
園芸店
ダラット高原の花き生産 Aカーネーション
更新2011.11、更新2006.4、初.2002.2

農水省植物検疫統計から作図

農水省植物検疫統計から作図
 カーネーションはダラットの主産物の1つである。

 我が国のカーネーション輸入量は約3億本、消費量の45%を越すまでになっている。そのうち、コロンビアからの輸入がほぼ三分の一、次いで中国、この両国がらの寡占的な状況が続いているが、中国は長年にわたって伸び悩み傾向にあり、その間隙を縫うように、ベトナムが進出している感がある。まだ、量的に少ないとはいえ、年間800万本強の輸入量になっている。

 ダラット高原は昼温30℃を超すようなことがない冷涼な気候で、カーネーション生産に適しており、ここでの生産物を見る限り、品質は悪くない。栽培施設の多くは竹製の簡便なハウスであるが、その構造は決して悪くない。日本よりやや密植しているが、これは気候が好適な故であろう。栽培期間は少なくとも1年半以上で、2年以上の場合もあり、おおざっぱにほぼ2年と見て良さそうである。1株当たりの収量は高いとは云えないが、その分、茎がしっかりしているように思える。

 カーネーションは外資系の巨大農場がその輸出業者としての大きな役割をしており、その農場名で輸出している。一般農家の産物も含めて輸出しているが、その外資系農場はキクやカーネーションを見せてくれないので、その農場産物の占める比率は明らかでない。

 この産地で感じる問題点をあえて書くなら、カーネーションで最も重要な土壌伝染性病害対策であろうか。栽培の現場を見ると、大きな被害は出ていないようであるが、それでも、被害株が散見される。連作障害対策としては、改植の時に土を20cmほど客土することで対応しているようである。これは一つの方法としてあり得ることではあるが、完全な対策ではないだけでなく、たいへんな労力を必要とする。とくに、農道などの整備が遅れているこの地でこれを行うのはたいへんな作業であろう。半世紀ほど前に行われていた方法が現在も活きていることに驚いたが、産地の継続性からは大きな問題として残っているように思える。

キクの栽培と出荷 (2011.11更新)




生育状況はなかなか良い。竹製ハウス。

同左

数ベッドごとに数メートルの段差があるハウスで作るカーネーション。左側数メートル下になるので見えない。右側は数メートル上にカーネーションが見える。信じられない段差で、大きな竹製ハウスが斜面に造られている。

結束されたカーネーション。品質は悪くない。

選別、結束作業。

水揚げ処理中のカーネーション